AWFC Japan(アニマルウェルフェアフードコミュニティ ジャパン)のサイトに、第1号でEat Naturalのリンクを貼って頂きました!^ ^
サイトは、北海道十勝で放牧「どろぶた」を飼育する株式会社マノスさんが運営されています。
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②黒富士農場 (有機JAS卵)
AWFC企画: 山梨の「ぶぅふぅうぅ農園」と「黒富士農場」を訪ねる 2017年4月4日
農場見学というよりバカンスに来たような美しい景色
標高1,100mに位置するという黒富士農場は、山梨の3,000m級の山々を見渡す美しい場所にあった。下から車で登ってくると、気温が低くなる。黒富士さんは、2007年に日本で最初に有機JAS認証を得た卵の農場だ。現在も有機JAS卵の生産者は3箇所だけにとどまるという。
暖炉のあるログハウス。いっそ泊まりたい。
見晴らしのいいログハウスで、コーヒーや黒富士農場の卵を使ったバームクーヘンを頂きながら、向山一輝専務取締役からお話を伺う。
鳥インフルエンザの感染予防のため、今回は鳥と接することはできなかった。4月の下旬頃以降は、放牧地などで鳥に触ることもできるという。
広々と開放的で子供もテンションアップ。左に見えるのが鶏舎。
18棟の鶏舎のうち、オーガニックが3棟、放牧場付き平飼いが12棟、ケージが3棟。オーガニックと放牧の違いは、餌だけ。ケージ飼いは、鳥が羽ばたいたりするスペースもないので、アニマルウェルフェアとしてはどうかと思うが、取引先や顧客ニーズに応じて一部生産している。全て平飼い以上にしたい意向もあるが、すぐにできるわけではない。
生後70日程度の雛を購入して、放牧場に移す。600日から650日飼育し、その間採卵する。
ネストに産み落とされた卵は、鶏舎をつなぐラインで自動的に運ばれる。
鶏舎の中には、ネストという網状のものがあり、その中に卵を生むように鶏にしつける。ネストに産み落とされた卵は、そのまま自動的に回収され、鶏舎の脇にあるラインを伝って、パッケージをする部屋まで運ばれてくる。
鶏舎から運ばれてくる卵が、中央ステンレスの洗浄機を通る。
運ばれてきた卵は、まず洗浄機で洗って土や糞などを洗い流す。無洗卵を指定する業者の分は、この工程ははずす。卵には、薄い膜があって鮮度が保持されるので、無洗卵が望まれることもある。ただ、これはケージ卵のみで、放牧では土や糞などが付くので全て洗いながす。
次に、卵の検品装置にかける。いわばレントゲンのようなもので、殻の状態や卵の中身の状態まで割らずしてチェックできる。目には見えない殻のひびや、黄身が白すぎるもの、古くなって黄身の弾力がなくなっているものなどを仕分ける。グレードに応じて、加工用に回す。この装置を導入してから、正規の製品から外れる卵の量が増えた。しかし、取引先との信頼のため欠かせない工程だという。
人の目と機械で検品し、大きさごとにパック詰めされる。
その後、大きさごとにパック詰される。卵の大きさは、鳥の大きさ、つまり年齢に比例するそうだ。
デビークといって、嘴の切除がアニマルウェルフェアで問題になることがある。黒富士農場でも、他の農場でも、デビークをできればしたくない。
けれども、気温の変化によるコールドストレスやヒートストレスなど、様々な要因から、鶏同士のつつきが発生することがある。他の鶏のお尻をつついて、血が出るとさらに興奮し、お尻の穴から内臓を引き出すような残虐なことが起きる。1日で何羽も死ぬことがある。
本当に清々しい環境
農家の庭先で飼うような少数であれば、つつきをする鶏だけを隔離すればよい。しかし、頭数が多いと特定は不可能なので、鶏舎内の鳥を一斉にデビークする。
黒富士農場で取得した美しい土地は、富士山が見えないからたまたま残っていたという。
デビークする割合としては、10分の1から2程度。照明を赤くするなど、つつきを予防する様々な試みをしてきたが、はっきりとした効果は得られていない。デビークを防ぐためにも、今後の研究の成果を待ちたい。
右側のタンクで発酵飼料を作る
黒富士農場では、鶏舎の近くにいてもほとんど臭いを感じない。夏でも変わらないという。その秘密は、堆肥にある。落ち葉などにできる白い糸状菌を、日東紅茶の産業廃棄物の茶殻と鶏糞に混ぜ合わせて長期発酵させる。
白く見えるのが、落ち葉の裏などに付く糸状菌。
できた堆肥を鶏舎にひきつめることで、鳥の糞は糸状菌ですぐに分解される。また茶殻に含まれるカテキンにも消臭効果がある。鶏舎に鶏を入れる時に新しい堆肥を敷き詰め、2年弱鳥を入れ替えるまでそのまま使えるという優れもの。
Viva Kurofuji Farm!!
Viva AWFC!!
2017年2月22日、猫の日に開かれたブタの会のイベントレポートです。
222=ブーブーブーは、記念すべき「どろぶたの日」@キッチンわたりがらすさんとなりました。皆様のご支援に感謝いたします。
今後もSlow Food GinzaやAWFCのご協力のもと、”Slow Meat” (放牧、Farm Animal Welfare、Sustainable Meat Production)の魅力を伝えていけたらと思います。
① ぶぅふぅうぅ農園 (放牧豚)
AWFC企画: 山梨の「ぶぅふぅうぅ農園」と「黒富士農場」を訪ねる 2017年4月4日
牧場に着くなり子豚がウロウロ
左手 ぶぅふぅうぅ農園 中嶋代表、右手 松木洋一先生
( 参加者からの質問)
◆「どうしてそこまでこだわるんですか?」
性格!!(笑)
やっぱり、食べ物だから、安心して食べられるものを作りたい。自分が食べたいものを作りたいっていうことかな。
◆「かわいい子豚の時から手塩にかけて育てた豚を出荷する時には、可哀想に思うことはないですか?」
確かに、特徴のある豚は気になることもある。
例えば、ちょっと色の濃い豚。子供の頃に懐いて、ゴロンとひっくり返ってお腹をさすると喜ぶような豚もいる。目立つので放牧場に移してからも、あぁ、随分大きくなったなとか。でも、トラックに積み込んだ時点で切り替えます。うまい豚肉ができるんだと。
母豚の母豚(おばあちゃん?)
◆ 自家繁殖
お母さん豚、お腹が重たいのかな?ゴロン
◆ 子豚を母乳で育てる。45日間、母乳哺育をした後に、飼料に切り替えていく。生後45日位で、糞の状態が桑の実状に変わる。その後で、飼料に切り替えることで、母乳飼育に成功。チェルノブイリ原発事故の後に、人工乳に放射能が検出されたことがきっかけ。最初は、失敗した。放牧といっても、自家繁殖で母乳で飼育する生産者は滅多にいない。
左は子豚の保温箱
◆ 一般に、よく問題視される母豚のクレート。普通は、母豚はこの中にずっと閉じ込められている。網の上に高床式になっていて、糞尿は下に落ちるようになっている。それをバリアフリーに改良して、1日2回の給餌後、外へ出し散歩させる。クレートを使うのは、母豚がドスンと腰掛ける時に、子豚を圧死させてしまうことがあるから。母豚によっては、ゆっくり体重を下ろしていくので、問題ない豚もいる。
「オス!!」
◆ 国産飼料80〜85%。残りの約15%は、非遺伝子組換え、ポストハーベストフリーのトウモロコシ。ナチュラルチーズなど、工場から廃材を無料でもらうものも多い。輸入飼料だと65円/kg位かかるが、10円/kg位に抑えられている。けれども、それらを取りに行ったり、加工したりするのが大変。豚を育てるのと、飼料を作るのが同じ位の手間がかかっている。
放牧場付きの豚舎
◆ 市販されている豚で、抗生物質不使用というのがあるけれど、あれは正確ではない。生後3週間位与える人口乳には、既に抗生物質が入っている。それ以降は使っていないというだけのこと。生後4ヶ月からは、薬の使用を規制されているので、どの豚にも使っていない。
出荷?!じゃなくて、大きくなったので隣の放牧場へ移動
◆ 断尾はなし。切歯は、母豚の乳を傷つけてしまう場合に必要に応じて行う。
大きくなった豚の放牧場。豚は草が大好きで、むしり取って投げいけて上げると寄ってくる。
◆ 中嶋代表よりいただいた資料に、有機畜産と今後の展望について以下のように書かれている。
● 有機畜産の場合は餌の調達がポイントになる。
初めて豚を間近に見る我が子たちも大喜び。「子豚さんかわいいね!!でも、大きな豚の鳴き声はコワイね!!」
● 世界の食料事情、飢餓の問題を考えた時、世界中から餌を持ってくるのではなく、国内で贅沢に捨てられる食品に目を向けるべきである。
放牧場脇の給餌場。出荷する時はここからトラックの荷台に積む。慣れた場所なので自然に集まり、トラックに乗る。一般的な豚舎で飼われている豚は、トラックへ移動するだけでも、大パニックを起こしたり進まない豚も。スタンガンのようなもので威嚇しながら、積み込むこともあるという。
● 有機飼料の生産が難しい国内においては、エコフィードの活用による国内循環が必要。
松木先生の愛犬みかんちゃんは豚に興味深々!!遊んで欲しいのだとか。
● 有機畜産は敷居が高すぎて普及は難しい。
お待ちかねの昼食へ
● 飼料を除けば有機畜産とアニマルウェルフェア畜産は基本的にかわらない。
放牧豚尽くし、美味!!
● 有機畜産を頂点とし、間口の広いアニマルウェルフェアを取り入れた畜産の普及が必要。
全員で記念撮影。Viva AWFC!!