タンザニア、家畜のいる暮らし

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タンザニア、家畜のいる暮らし

青年海外協力隊でタンザニアで数学を教えている友人から、Facebookで思いがけず現地での家畜との暮らしを聞くことができた。

友人が教鞭をとる映画の一場面のような教室

人々の日常の暮らしの中に家畜がいるという畜産の原風景のような状況を、現在も目の当たりに生活しているのがとても貴重に思えた。

Slow Meat ではプロが農場で家畜を飼育することが話の中心になるから、Slow Meat以上にSlowだ。

海辺の子供は、ウツボのような魚も自分で捕まえて食べるのだとか。やっぱり映画の中の一場面みたい。

「動物の肉も工場から出てくるのが日本だもんねぇ。。。こちらも鶏肉はそうだけど。でも他の牛や豚、ヤギはちがうなぁ。お肉屋さんで肉が吊り下げられてて、欲しい量だけ買う。

こちらの工場産鶏肉ですら、日本の鶏肉とは違って美味しい(肉が引き締まってる)よ。地鶏はなおさら。むしろ硬いくらい-w

家の周りは家畜のお散歩コースだからよくヤギやヒツジが通ってる。そういうの見ると、動物頂いてるなぁ、っていつも思うし、残さず食べなきゃって思う。

屠殺することもあるし、鳥も内臓取ってあるのを1羽買って自分で解体するから、鶏ガラも取って、ガラは全部猫に食べてもらって(こっちの猫は骨もたべる-w ちなみに犬も-w)、ゴミが一切でない。生ゴミはヤギやそのへんのニワトリが食べてくれるからそのへんに捨てても問題ない-wなんかサイクルがちゃんとあるから理にかなった環境だよなーっていつも思う。

日本ももっと、家畜や農業が身近に、生活に入り込んだものになると(時間の巻き戻し)少しは変わると思うんだけどなぁ。」

牛による渋滞

◆ 一般の家で屠殺することもあるの?

一般家庭でも鳥くらいは屠殺しますよ。でもお祝いのときくらいですかね。豪華なおうちはクリスマスにヤギの丸焼きとか。結婚式はヤギの丸焼きが顔つきで出てきます。なんなら口に草を挟まれて出てきます。

私達隊員も、鳥類、ヤギくらいなら自分たちで屠殺できます。1人でやれと言われると、鳥くらいなら多分できると思います。内臓取り出すのがちょっと失敗したらどうしようって不安ですね。。でも手順はもうわかるので多分できます。

流石に豚や牛レベルの大きなものはやったことありません。豚はやってみたいなぁ、と思いつつ、例え子豚でも1頭屠殺してしまうと大量の肉が出てくるので消費できなそうで実施できてません。お隣の国の隊員は飼ってた豚を帰国前に屠殺した時、30人くらい集まって食べて、それでもまだ余ったと聞きました。でも屠殺仕立てのお肉はすごくジューシーで美味しいです。


こちらの人達は動物は人のために死ぬものだと捉えていて、動物に対してカワイイ、というペットへの感情はありません。おいしくなるように、毎日草を食べさせるツアーに出かけたり、水を与えたりします。全ては自分たちの食事のため。

日本はなんでしょうね。食べるくせになんで可哀想とか偽善ぶるんだろう。可哀想なら食べなきゃいい。屠殺できないなら食べなきゃいいのに。そう思います。」

写真はFacebookの投稿からお借りしました。
文責の一切は池嶋にあります。


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Slow Meatのテーマソング?! “Old MacDonald had a farm, E-I-E-I-O!!”

“Old MacDonald had a farm, E-I-E-I-O!!”

マクドナルド爺さんの畑には、鶏やアヒルや牛や七面鳥などいろんな家畜がいしまたとさ。

鶏はチックチック、アヒルはクァッククァック、牛はムームー、七面鳥はガブルガブルとあっちでもこっちでも鳴いて、まぁ騒がしい。

♪イーアィ、イーアィ、オー♪というリズムが楽しくて、子供も大好きな童謡だ。昔の欧米の人たちには、ありふれた農村風景だったのだろう。

Slow FoodがSlow Meatとして推奨するアニマルウェルフェアに配慮した小規模生産の畜産とは、こんな農場を原風景にしているのではないだろうか。

霊長類学者のジェーン・グドールさんも、幼少期にマクドナルド爺さんの畑のような光景に接して育った一人だ。「ジェーン・グドールの健やかな食卓」に記している。

「子供のころケント州の祖母の農場に泊まりに行くとき、私はいつも心が躍った。とてもたくさんの種類の動物が農場や庭にいたからだ。草を食んでいる牛や、横になっている牛、それに反芻している牛。二〜三頭の馬車馬が木陰に立っていた。馬たちの大部分の仕事が後にトラクターに取って代わられたれども、その当時はまだ馬車が農場のまわりで使われていた。広々とした豚小屋には子豚が何匹もいたし、野原を歩き回っている豚もいた。雌鶏と雄鶏は地面を引っ掻き、コッコッと鳴いて、農家の庭でぶつぶつ言っている。黄色いふわふわしたひよこはせわしなく地面をつつき、そばで母鳥が鳴いている。カモ池にはカモがいた。私にはちょっと怖かったけれども、ガチョウの小さな群れもいた。」


こんな時代には、アニマル・ウェルフェア (家畜福祉/Farm Animal Welfare) という言葉は必要なかった。それがいつから言われるようになったのだろう。アニマル・ウェルフェアやSlow Meatを考えるにあたって、ジェーン・グドールさんの著作は僕にとってはバイブル。どこを引用しようかと悩んだけれど、結局どこも省略できずに「第5章 動物工場ーみじめな農場」をほぼ全て引用して紹介したい。

「農家はいろいろな種類の動物を飼っていた。その理由のひとつは、牛や豚や鶏など、いろいろな動物を飼育することが農場の繁栄に役立つすぐれた仕組みであることを知っていたからだ。牛の小さな群れはハーブや、クローバーや、ベータカロテンや、そのほかの栄養でいっぱいの牧草地で放牧された。

数ヶ月たつと、牛は別の牧草地に移されて、今度は豚をそこに連れてきた。豚は雑食性だ。豚は強力な鼻で、(鼻輪がつけられていない限り)土を掘り返すことができ、ありとあらゆる栄養価の高い根や昆虫をみつけることができる。豚の消化器官は強い酸性に保たれていて、「行き止まり宿主」として知られるとおり、食べ物に寄生虫やバクテリアがいてもすべてやっつけてしまう。このため豚は牛糞からさえも栄養価を吸収するのだ。さらに豚は土を食べて、さまざまな免疫を活性化させるミネラル類を取り込む。

豚が放牧されていた野原は、家禽類にとってうってつけの狩場になる。鳥たちは豚がかき混ぜた土地でいろいろな昆虫をついばみ、それと同時に鳥たちの糞は高硝酸塩の肥料となる。このようにして次に牛を放牧するときには、その野原は青々とした健康な芝で覆われている。かつての農業のシステムは実際、かなり自然のまねをしていた。

…自然の生態系はすべてどんな農園よりも豊かで多様なのだ。ひとつには農場では、本来肉食動物に捕食されることによって個体数が抑制される動物が増えすぎる傾向があるので、何らかの手を打つことがある。ほとんどの農家は、オオカミやコヨーテやキツネや猛禽類などの肉食動物と絶えず戦っている。このため肉食動物の獲物となる動物が劇的に増加してしまう。ウサギや、シカや、齧歯類や、鳥類は大喜びで農産物を食べてしまうので、農家はそれらの数を低く抑えなければならない。こうして捕獲される動物の多くは、ウサギのパイやシカ肉を好む地元の人たちによって消費された。

しかし一九七〇年代、私は農業の世界のすべてが変わったことを思いがけず発見した。だれかがオーストラリアの哲学者ピーター・シンガーの本を私にくれた。「動物の解放」を読んで、「工場方式の飼育施設」の恐ろしさを初めて思い知ったのだった。それは食肉をますます安く大量に生産するための施設だった。

それ以来、私は世界中のたくさんの家畜の苦しみについてさらに学んだ。このような苦痛の根源は明らかに、家畜たちは痛みや恐れで苦しむ能力がある生き物なのに、ものとして扱われていることにある。家畜たちは満足することも、喜ぶことも、絶望することも知っている。

家畜たちは確かに、本来の習性を可能な限りのびのびと発揮できる環境で生きる権利をも持つに値する生き物なのだ。豚は地面を掘り、子豚はお互いを追いかけ、興奮してキーキー鳴いて遊ぶべきだ。牛は子牛が朝日の中で飛び跳ねている間、緑の草を食べなければならない。あらゆる種類の家禽は地面を引っ掻き、つつき、羽を広げることができるべきだ。そしてすべての家畜はわらの寝床で休むのが当然なのだ。

工場型の生産方式の事業モデルでは、動物を感覚のある生き物として扱うことが効率的であるとか、利益をもたらすとは考えられていない。そうではなく、動物たちは飼料を肉やミルクや卵に変換する機械だとみなされている。家畜はまるで自動販売機と同じように感情も権利もないとみなされているのだ。」

Old Macdonald


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北海道十勝の放牧「どろぶた」肉試食展示会に参加

2月24日(金)、平林英明さんの育てる北海道十勝の放牧「どろぶた」肉試食展示会に参加しました。

スカイツリーを見晴らすソラマチの「ラ ソラシド フードリレーション レストラン」で、奥田政行シェフと木暮剛シェフによるどろぶたの料理という夢のように贅沢な会です。

お二人のシェフの料理で引き立てられたどろぶた肉は、都会的な空間にもひけをとることない強くて優しい味でした。

Eat Naturalでは、恵比寿のキッチンわたりがらすの村上秀貴シェフや、スローフード日本代表の伊江玲美さん、スローフード銀座の高安さやかさんをご招待してお越しいただきました。

アニマルウェルフェアフードコミュニティージャパン(AWFC Japan)を率いる松木洋一名誉教授とお話しを深められたことも、伊江玲美さんに開場でスピーチしていただけたことも貴重な機会となりました。

今後スローフードと連携して、放牧やアニマルウェルフェアに配慮した、家畜にも環境にも人にも優しいSlow Meatの魅力を発信していきたいと思います。

伊江さんや、スローフード銀座代表高安さんから、今後Slow Meatのイベントを開催して行きましょうとありがたい言葉をいただいています。関係者の方々今後ともどうぞよろしくお願いします。

この度、多大なご協力とご好意をいただいた(株)マノスの平林英明さんと松葉孝浩さんには感謝の念に堪えません。本当にありがとうございました。


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“Slow Meat” 北海道十勝の放牧「どろぶた」を”Slow Food Ginza”に案内

先だって、北海道十勝にある放牧「どろぶた」のエルパソ牧場から営業の松葉さんが来られたので、私の所属するSlow Food Ginzaの高安さんに紹介しました。

エルパソ牧場を経営する平林社長は、もともとは料理人です。ある時ソーセージを作りながら、この豚はどこから来ているのだろうと疑問に思ったそうです。そしてついに、牧場を作ってしまったといいます。

「どろぶた」は暑い夏も雪の降る冬も、大地を走り回っています。

「どろぶた」という名前は、豚が本来大好きな泥を食べて自然のミネラルを摂ったり、暑い夏には泥まみれになって体を冷やしたりしている姿を見て、社長の旧来の知人の脚本家・小山薫堂さんが命名されたそうです。

「どろぶた」は季節によっては木の根を掘ったりどんぐりを見つけて食べます。また、カボチャなどの野菜クズなど国産飼料を与えられています。また、健脚・健康に育っているので、病気の予防のための日常的な抗生物質の投与など必要ありません。

スローフードでは、アニマルウェルフェアや持続可能な飼育方法に配慮した畜産品を”Slow Meat”や”Slow Milk”、”Slow Cheese”などと呼んでいます。

日本にも素晴らしい”Slow Meat”の生産者がいることを知って欲しいと思いました。Slow Food Ginzaの高安さんからは、話を聞いて「どろぶたのファンになった」 と最高の褒め言葉をいただきました。


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本当に安心なソーセージ作りを目指して  北海道十勝平林さんの放牧豚

先日アニマルウェルフェアの会で出会った北海道十勝の平林さんは、シェフやソーセージ製造だけでなく地ビール醸造や、牧場まで経営する実にユニークな方です。

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(牧場の写真は「どろぶたの仲間たち」https://www.facebook.com/dorobuu/よりお借りしました。)

もともとソーセージなどを作っていましたが、材料になる豚は何処から来るのだろう?と疑問を抱いたそうです。豚舎で蜜飼いされた豚は本当に安全なのか?健康なのか?ひいては、幸せなのだろうか?と。

そして、ついに豚を放牧で飼い始めてしまったのです。豚を放牧している風景って、今まであまり見たことなかったので、写真で見ても意外な光景です。それにしても、豚たちが伸び伸びしているなぁ!!

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早速味見です!
まずはソーセージ。
夜中の男料理で焼いてみました。
噛むとパチンと弾けて、肉汁が滴り落ちてきます。まさにドイツビールでも飲みたくなる味。すみません!一人でこんなに美味しいものを食べて…。

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バラ肉も焼いてみました。
ソーセージがジューシーな理由が分かりました。ソーセージと同じ肉汁が滴ります。まさに肉自体の旨味だったのですね。

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硬くは感じませんが、噛み応えがあります。普通の豚の倍くらいの回数を噛む感じです。

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平林さんの豚は、広大な牧場をかけ回りながら季節によって土や青草や木の枝等を食べています。足腰もしっかりとして健康です。

だから、病気を予防するための抗生物質を過剰に投与する必要はなく、早く成長させるためのホルモン投与も行いません。

安心して食べられて、まさに豚本来の美味しさを楽しめます。

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ちなみに、3歳の息子は、「美味しくない!」と。「豚が苦手」なのだそうです。まだ食べられる種類が少なく、普段からまだ肉を食べていません。妻はホクホク。ソーセージも肉も美味しい!と。

子供がこの美味しさに気付いてしまうまで、しばらく親だけで独占出来そうです!


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